ピアノジャズと言ったらビル・エヴァンズという人が多いと思うが、あえて俺はモンティー・アレキサンダーを推す。モンティーの魅力は、とにかくサウンドの楽しさだ。このCDの3曲目「Satin Doll」は何度も聞いたナンバー。初めてこの曲をラジオで聞き、モンティーの虜になった。車の中でソッコーでポチッた記憶がある。ライブテイクなのだが、観客との一体感がすごい。会場を巻き込んで自由自在に観客を魅了する。最後の終わったと見せかけてもう一回り続くあたり、最高の昂揚感を味わえる。ボーナストラックの「Montevideo」なんかも超絶だが、とにかくサウンドが楽しい。変幻自在である。邪道だと考える人もいるかもしれないが、俺は大好き。分かりやすいし、誰でも楽しめる。これだけ自由にピアノを弾けたら楽しいだろうなと思う。