69 (1990) / 村上龍

69 (1990) / 村上龍

学生運動に揺れた1969年を舞台にした青春小説。村上龍の実体験をもとにしているようだが、こんな愉快な学生生活だったら最高だと思う。少し鬱屈している主人公が、思いを寄せる女の子に近づくために「朝立ち祭」というフェスティバルを立ち上げるというストーリー。様々なイベントトがくユーモアたっぷりに描かれる。時々文字のフォントが大きくなったりするのが笑いを誘う。読むと元気になれる小説である。初めて読んだのは大学生の時、電車の中でだったが、笑いをこらえるのに必死だった覚えがある。そろそろもう一度よんでみようかな。また当時とは印象が違うんだろうな。