The Hitchhiker's Guide to the Galaxy (1979) / Douglas Adams

The Hitchhiker's Guide to the Galaxy (1979) / Douglas Adams

現在のバンド名、The Hitchhikersの名前のもとになった本。この本を読み、あまりの面白さにバンド名をThe Black Milk ShakeというからThe Hitchhikersに改名した。普段SFは読まないのだが、この本だけは別だ。とにかく面白い。この本の中の一場面、人類が英知を尽くしてスーパーコンピューターを作り、「人生の意味とは?」という質問をしたところ、コンピューターは計算を始める。そして何百万年もかけてコンピューターがはじき出し、人類に与えられた答え、それが「42」。これがもうばかばかしくて最高だった。そして42という曲を作った。ものすごくインスパイアリングな本である。

宇宙規模でみれば、地球なんていうのは「ほとんど無害」くらいの存在にすぎない。そして人間なんてものは地球上で大きな顔をしているが、実は取るに足らない存在で、人生の意味なんてない。人生なんてコメディだ。そんな思想が根底に流れている。すべては笑いの種くらいのものだ。そう考えると、自分が日常で悩んでいることなんてばかばかしく思えてくる。

ナンセンスでシュールなユーモアが満載だが、ある意味で哲学書でもある。